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座談会 第三回 協会の印象や活動内容について思うことはありますか?


大西

今回もよろしくお願いいたします。

さて、みなさん晴れて試験に合格され、公認ホームインスペクターにご登録いただき、さらに広報委員会にも参加していただいているわけですが、実際登録してみて、会員ホームページ、講習会・セミナー、委員会など、協会の活動内容についての印象や思っていることがあればお聞かせいただけますか?(※この座談会は広報委員会に参加しているメンバーで行っています)

田中

協会に入ってみての印象ですが、古くからある不動産関連の各協会は、非常に業歴の古い方々が集まっているし、仕事の中身自体も浸透しているので、会員にとっては有効な情報や雛型なども多いのですが、こうしたサポート体制について言えば、ホームインスペクターズ協会はまだまだできたばかりの団体だな、というふうに僭越ながら思っています。

大西

確かに、ないものや、これからだねと思うことは多いと、ほかの会員さんからも聞いています。これから会員さんの声や要望を活かして、一緒に作り上げていければというところではあります。

田中

会員さんのイメージについては、自由闊達な方が多い、と感じますね。不動産の世界では重鎮さんが中心になっていて、官僚的なところも多いので…まあ、その分政治や国に対する力もそれなりにあるわけですが…この協会では、皆がいろいろ言いたいことを言いながら、無から有をつくるという雰囲気は感じますね。

市川

そうですね、私も、以前から協会ホームページを見ていて何やら面白そうなことやっているなあ、誰が画策しているんだろうと、気になっていたのですが中に入ってみると、やはり、みなさん凄く魅力的で、実行力がある方々だと感じました。

大西

ありがとうございます。内山さんはいかがですか?

内山

僕も、みんなで作っていこうという雰囲気を感じます。こうして委員会をつくったりして、いろいろ活発だなと感じます。

大西
私は他の業界団体のことはよくわかっていないのですが、このように会員さんが立候補して各種委員会に入っていただくというケースはあるのでしょうか?

内山

ありますが、まだ少ないほうじゃないでしょうか。

大西
そうなんですね。では理事会の方々が何かを作ってくださって、それが会員におりてくるというイメージでしょうか?

内山

はい、そうですね。だから新鮮ですね。女性も活発ですしね。

大西
女性が中心メンバーにいるというのはあまりないですか?

内山

時代の流れを受けて、徐々に増えつつありますが、まだ少ないと思います。

大西

そうなんですね。

とにかく第1回目の試験に合格された方は優秀で、志の高い方も多いので、みなさんの力を活かさない手はないという思いから、こういう委員会を立ち上げ、お手伝いいただいています。

協会という組織にとどまらず、ホームインスペクションという新しい業態の在り方自体も含めて作っていける、そこは逆に新しい組織のメリットでもあると思っています。

鹿嶋
自分はこうした協会に登録することも初めてですし、委員会などに参加したこともなかったので、すべてが新鮮という感じです。ずっと不動産と建設業界にたずさわってきてますが、この業界って、横のつながりはあるんだけど、上からはいろいろ情報が下りてくるだけ、という感じなんです。この協会では積極的に参加していくことによって、自分も成長できる可能性があるかなと思っています。

さきほどおっしゃっていた委員会や部会という制度、僕の所属している他の団体では実はあります。参加者の専門分野が違うケースが多いのでそこで部会制をとることで研究が進めやすくなるんです。

この協会でも、たとえばこの委員会の中でも田中さんと僕とは両極で、お互い持っていなかった情報を持っているので、そこで情報の共有をしたら、もっと新しいものができるんじゃないかとか、今後、人が増えていく中で、それぞれが持っている情報の共有をすることで、面白いものができていくのかなという印象はあります。

大西

私も広報委員会をやらせていただいて、これだけ専門分野が違い、かつ、それぞれがその分野に関してスペシャリストである方が集まってくださったので、この単発ではもったいないと感じています。会員さんの中でゆるくコラボレーションできる仕組みづくり、「場」つくりができればいいなと思っています。

あと、我々5人は広報委員として仲間意識もあり、皆さんともひとつになれている感じがあるんですが、ほかの委員会はどうなのかと思ったりするんで、もうちょっと委員会同士のコラボレーションもできればいいと思いますね。

座談会の模様

大西

それに関しては協会職員がそれぞれの委員会の委員長から、どんなことをしているのかを吸い上げ、会員さんにフィードバックする仕組みを作りはじめています。

広報は協会の活動を外に伝え、逆に外の意見を広く聞いて、会の中に伝えるというのが仕事ですから各委員会ともコラボしていかないといけないと思っています。

そのほかに、協会としてもっとこんなことしたらとか、もしくは「登録してみたメリット」など思いつかれることありますか?

田中

登録したメリットとして思うのは、こうして皆さんに出会えたことですよね。

それは異業種の方と知り合い、情報交換ができるというビジネス上のメリットももちろんありますが、もうひとつは「同じようなこと思っている人がいるのね」、と共感できる喜びみたいなところでしょうか。まだまだ不動産業界って、ホームインスペクションの重要性に気付いていない人が多いので、ちょっと嬉しくなりました。

市川

そうですね、今、ホームインスペクションに注目している人達は業界内でも変えていかなくちゃという意識が高いか、新しい何かを求めているのだと思います。こういう人たちと業界をまたいで繋がることが出来るというのが大きなメリットだと思いますね。

建築の世界から見るとホームインスペクションの効果ってすごくあると思うんですが、逆に不動産の世界から見たときはどうなのでしょうか?

田中

それはもうすごくあります。ですが仲介業者さんや売主さんは、「売ったら早くさよならしたい」という人が多いんですよ。瑕疵担保期間をできるだけ短くして、その期間が経過したら何か問題が起こっても責任を持たない、って言えるようにしたいというのが全面に出ている気がするんですよね。

先日も、私が買主側の仲介として入った物件で、契約前から雨漏りが疑われていた箇所があり、ホームインスペクションをさせてくださいと何度もお願いしたのですが、売主もその仲介業者も「大丈夫だ」の一点張りで。仕方なく「引き渡し後何か出てきたら売主負担で保証してもらう」と縛りをいれて契約をしたのですが、引き渡し後、壁をはがしてみたらやっぱり雨漏りだったということがありました。

大西
おひとりおひとりは大した悪気もなく、単に建物の知識がないだけ、ということも多いですよね。田中さんは勉強されて、建物の知識が身についていらっしゃるから、それをそのまま売ることで売主さんにどれだけのリスクがかかるかがわかるけれど、わからないと「大丈夫です」と言ってしまう。そこに悪気はないんですよね。

内山

悪気ってなかったんですね。

田中

そう、ないんですよ。(笑)

大西
皆さんそんな悪徳業者じゃないですよね。

田中

誰も悪気のある人間がいないだけに、トラブルが発覚すると後味が悪いんですよ。トラブルになってはじめて気づくというのは売主もその業者も不幸なので、事前に診断するということの重要性に早く気付いてもらうためにはどうしたらいいんだろう、と日々考えています。

大西

インスペクションの重要性に気付いてもらうためには、業界目線だけでなく、一般消費者に対して啓発を行うことも重要ですね。お客さんから「これ、心配なんですけど?」と聞かれれば、業界の方もそれに応えるために勉強せざるを得なくなる。そういう動き自体をつくっていかないといけないですね。

あと、業界の人間だけが悪いわけではなく、「とにかく早くたくさん売ったもの勝ち」という報酬体系や仕組みにも問題はあって、そういったことを政策提言レベルで変えていかないといけないとなると、一民間企業や個人の力では無理なので、こうした団体をつくって、一般の人たちや業界全体の意見をまきこんで、意思として政策につきつけていくというところまで目指していかないといけないですよね。

僕は協会としての目的をもうちょっと明確にした方がいいと思いますね。

やはりみんな商売がらみなので、そこに参加することに「メリットがある」か、「ものすごくリスクがない」かしないと積極的に参加しづらいところがあるので。


大西

そうですね。たとえば田中さんが前から問題意識をもってくださっているように、住宅の融資価値にインスペクションの内容が反映されるようなところまでいければ、ビジネス上メリットがあってみんな導入しますよね。

そこまでの仕組みに持っていくためには、プレーヤーもニーズも増え、かつ最後には住宅金融支援機構さんあたりにモデル事業的にやっていただく、そんなことができるところまで世論を動かしていくことが必要なんでしょうね。

 

座談会第四回へ続く